私は2日間停電を経験しました。
もくじ
まず初めに、お亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げますとともに被災されたすべての方々に心よりお見舞いを申し上げます。
私は今回の北海道の地震「平成30年北海道胆振東部地震」により停電に巻き込まれ、2日間停電の中過ごしました。そこで停電を経験してわかったことをまとめておきます。
今朝未明の北海道の地震は、当初は最大震度6強と見られましたが、最大震度7に修正されています。
震度7を観測した厚真町では土砂崩れが相次ぎ、新千歳空港は閉鎖、札幌市内で液状化現象、全道で停電など広範囲で影響が出ています。
今後も大きな余震に警戒が必要です。https://t.co/Tfi8PeI3gr pic.twitter.com/ZeVKpjduA5— ウェザーニュース (@wni_jp) 2018年9月6日
追記
静岡でも大規模停電が起きたようですね。日本のインフラが危ういですね。
さらに追記
2019年9月、台風15号により千葉県で大規模な停電が起きたようですね。今後も停電は起こりうることなのでこの記事を読んでいただけると嬉しいです。
モバイルバッテリーが便利だった
モバイルバッテリーがとても便利でした。停電すると電源がなくなり充電ができなくなります。スマホの電池がなくなると安否の確認、連絡もできなくなります。避難所や携帯ショップなどで充電ができますがだいたいそういうところは混んでいますし盗難防止のためにスマホの前に仁王立ちして見張っていなければなりません。現に私はそういう場面を今回の地震で目にしました。そこでモバイルバッテリーを常備しておけば停電していてもどこでも気軽に充電できるのです。私はポケモンGOをヘビーにプレイするのでモバイルバッテリーをたくさん持っていたため今回の停電ではモバイルバッテリーが大活躍してくれました。スマホの電池残量に困ることはありませんでした。
https://t.co/XqbtYgAH9Z
全道規模の #停電 が長引き、情報収集や連絡の命綱であるスマートフォンや携帯電話の電池切れが問題となっています。札幌市役所には #充電 コーナーが開設され、多くの人が並びましたが、昼過ぎには受付終了の通知が出ました。(晋) #北海道地震情報 #北海道停電 #北海道地震 pic.twitter.com/rdYPrv9pzT— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) 2018年9月6日
おすすめのモバイルバッテリー
モバイルバッテリーはiPhoneの方はAnkerのモバイルバッテリーAnker PowerCore 10000がおすすめです。2.4Aで充電できるので素早く充電できます。Androidの方はQC(Androidの急速充電の規格)に対応したAnker PowerCore Speed 10000 QC
がおすすめです。急速充電ができるので短時間で充電できます。
停電の長期戦には車のシガーソケットから充電が便利
停電の長期戦には車のシガーソケットから充電ができる充電器を用意しておくといいです。停電が長期になり、モバイルバッテリーの電池が切れても充電が可能になります。2,4Aで充電ができる充電器がおすすめです。車に最初からついているUSB充電口は充電の出力が低いことが多いので早く充電するためにもシガーソケットから充電できる充電器Anker PowerDrive 2 をおすすめします。
スマホで全部済まそうとすると電池がたりない
スマホはラジオにも懐中電灯にも電話にもパソコンにもなりますが全ての役割をこなしていると電池がすぐなくなります。モバイルバッテリーを持っていてもすべての役割をスマホでやろうとするとすぐに足りなくなります。また、停電が起きると携帯回線は繋がりづらくなったり回線速度が非常に遅くなります。重いサイトや動画は見られません。停電が長引くと最長でも24時間後(私の場合はもっとはやくから電波が消えた)から基地局の非常用電源が切れるので電波が消えます。私は5時間ぐらいは圏外になりました。スマホですべてを済まそうとするのはおすすめできません。
携帯が繋がらないときは4Gから3Gにすると良い
携帯が繋がらないとき(4Gという文字は出ているのに通信ができないとき)は4G通信から3G通信にすると通信速度は低下しますが通信が安定します。※圏外の時は通信できません
iPhoneでの設定方法
設定→モバイル通信→通話のオプション→4Gをオンにする→オフ
Androidでの設定方法
機種ごとに違うので説明しずらいのですがモバイルネットワークの設定から変更ができます
LEDの懐中電灯が便利
LEDの懐中電灯が必須でした。家の中は夜になると真っ暗になります。懐中電灯なしでは真っ暗で何も見えなくなります。トイレにもいけません。停電していなければ豆電球や外の街灯の明かりなどでうっすら見えますが停電時は本当に真っ暗闇になります。最近のLEDの懐中電灯は電池持ちも良くとても明るいので古いのは持っているけれど最近のLED懐中電灯は持っていないという人は電池の持ちが全然違うので新しいLEDの懐中電灯を買うことをおすすめします。また、家の中で置きっぱなしで使う場合はランタン型がおすすめです。ロウソクは火災の危険があるので使わないほうが良いです。いちいち毎回使うときに火をつけるのもめんどくさいです。
携帯ラジオが便利
携帯ラジオがとても役に立ちました。情報収集にとても役に立ちますし、停電時の夜は真っ暗になるので心細くなります。しかしラジオを付けて聴いているとすこし楽になります。娯楽にも役に立ちます。停電すると何もすることがなく暇になります。ラジオがあると聴いているだけで暇つぶしになります。スマホにもラジオがありますがスマホのラジオはネット経由なので停電時は回線が不安定になりあまり使えなくなりますし電池の消耗が激しいのでお勧めできません。このラジオは電池が100時間は持ちます。
手回し式のラジオもおすすめです。
ある程度の乾電池を常備しておいたほうが良い
乾電池を少しは常備しておいたほうが良いです。懐中電灯やラジオに必須になります。コンビニやスーパーに被災後に買いに行っても売り切れていて手に入りません。
何を買うのにも時間がかかる
18時半くらいの札幌市西区のコンビニの状況です。
まだまだ物流は回復しません。買い占めは控えて譲り合いしていきましょう!周りに困っている人はいませんか? #北海道胆振東部地震 #停電 #札幌市 #物流 pic.twitter.com/TkkxJbYMUD— まきねぇ@次回1/18〜1/20 (@kmaki930) 2018年9月8日
水や食べ物を買うのにもガソリンを買うのにもとにかく並ぶので時間がかかります。並んでいるだけで体調が悪くなります。水やすぐに食べられるものはすぐに売り切れます。欲しくても売り切れでは手に入らないので普段からある程度は物資を備蓄しておくべきです。
電子マネーは停電していると使えない
電子マネーは停電していると使えません。現金がないと水も食料も買えません。
新しい型のトイレだと普通の操作では水を流せない
停電時は新しい型のトイレだと水を普通の操作では流せません。流し方はメーカーによって異なりますので事前に調べておくと良いです。例としてTOTOのリンクを貼っておきます。
タワーマンションだと停電時に水が使えない
タワーマンションは水を電気で上までくみ上げているので停電していると水がストップし断水してしまいます。※給水方式により下のほうの階では使えることもあります。
停電すると信号が機能していない
当然ながら信号機も停電で真っ暗で、危ない。 pic.twitter.com/zut4N2U5wv
— Kaoru pf (@kaochip) 2018年10月1日
停電すると信号は消えたままとなります。車を運転する場合は注意して運転してください。交差点は恐怖です。相手の車が止まってくれると思って運転していると事故ります。
夜に外出するなら懐中電灯が必須
懐中電灯なしで外出するのは非常に危険です。車から歩行者が見えません。信号が機能していないので信号無しで道路を渡ることになります。懐中電灯なしで道路を渡ると轢かれます。
ガスが停止した場合は自分で復旧できる
ガスを使用中に震度5クラス以上の地震がくると自動でガスが停止され使用できなくなります。大災害が起きているときにガス会社に電話をしてもガス会社は忙しいので来てくれません。ガスを使用するには自分で復旧させるしかないのです。手順はご使用のガス会社の機器によって違うので一例として東京ガスの手順を貼っておきます。ご自身でネットなどで前もって調べておくといいでしょう。※ガス漏れには注意してください。ガスの復旧はできない場合もあります。
カセットコンロを用意しておくと良い
ガスが止まってしまった場合や停電でIHが使えない場合などの時はカセットコンロが役に立ちます。カセットコンロでお湯を沸かせば温かい食べ物(レトルトパックなど)が食べられます。停電していると電子レンジは使えないのです。冷たい食べ物と温かい食べ物のおいしさは全く違います。
お風呂は水シャワー
お風呂に入ろうとしても停電時はお湯が出ません。必然的に水シャワーになります。私も浴びましたがとても冷たかったです。鍋一杯分だけガスでお湯を沸かして使いましたがぜんぜんお湯が足りませんでした。
SNSにはデマ情報が多い
SNSにはデマ情報が多いです。役に立つ情報もありますがデマがかなり多いですし、拡散されたときにはすでにその情報は古くなっていることが多いです。SNSの情報は公式アカウント以外は話半分として聞いておきましょう。
電気が復旧したとき電気のありがたさがわかる
電気が復旧したときは本当にうれしかったです。冷蔵庫を開ければ冷たい飲み物が飲める。洗濯機が使える。あたたかいシャワーを使える。テレビがみれる。ネットが使える。電子レンジが使える。停電は当たり前に毎日使えていたものが突然なくなるのです。
停電時に必要なもののまとめ
モバイルバッテリー、シガーソケット充電器、ラジオ、LED懐中電灯(ランタン)、カセットコンロ、電池、水、食料
地震前日の台風による倒木もひどかった
余り知られていませんが地震前日に来た台風によって札幌ではあちこちで倒木が起きていました。倒木によって停電したところもありました。
さいごに
大地震や停電はめったに起きるものではありませんがこの記事を読んで防災について少しでも気にかけていただけたら幸いです。私も自分が被災するとは思ってもいませんでした。おそらく被災した人のほとんどは被災するまで被災を他人事としてみていたことでしょう。ちなみにこの記事のアイキャッチ画像は停電時の空をスマホで撮影した写真です。星がすごいきれいだったのですがスマホではきれいな星空を撮れませんでした。
コストコの災害対応がすごかったという記事はこちらをどうぞ